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TryR2 技術アドバイザーコラムより引用

【エンジンルームは、汚くても良い?】

「エンジンが、どこにあるかわからない?」と言ったワンボックスカーのオーナーがいたが、それは論外として‥‥‥
否、でも、FFかFRの区別すら知らずに、ハンドルを握っているオーナーもいるのかもしれない。
そんな現実は、車の性能や品質が良くなったから生まれたわけで、TryR2にとっては逆風だ!
多少は、裕福になった現代とはいえ、その風に乗って辿り着くのは、商売ベースのカーライフに蝕まれる家計(悲)。

昔のクルマは、折に触れ語りかけてきた〜というか、問答無用でコミュニケートしてくる。
もちろん、昔は、クルマを所有する事自体が、そもそも家計などの次元を超越していたけど。
正直、嫁よりクルマを選んだ奴も身近にゴロゴロ‥‥‥
だから、必ずしも昔が良かったわけではないが、クルマを維持する事について、生活の実感があった。
具体的に言うなら、物を大切に使うといった〜そう、手間を掛けて大事に使用する習慣が当然生まれた。
綺麗に飾る文化はなかった代わりに、手洗いワックス掛けは当り前、カーカバーさえ面倒でも皆がしていたから〜
エンジンルームの隅には、軍手と雑巾が置いてあったり、トランクには、針金やらボロ毛布まで。
鉄板も塗装もエンジンも‥‥‥クルマがボロかったと言われれば、それまで。
でも、それが、ドライバーの必然だけのものだったか、愛情だったか?

今のクルマは、そうそう穴は開かないし、エンジンから白煙を噴くこともない。
その結果が必然部分の欠乏を生み、愛情部分だけの暴走を招く。
必然のない愛情?
お気に入りの愛車に個性を出してあげよう、もっと性能を良くしてあげよう‥‥‥
そうやってボンネットオープナーの存在は、デコレーションや小物の陰に忘れられてしまう。
多分、そんなオーナーは、オイル交換とDVDを天秤に掛けて‥‥‥オイル交換すら知ってないか?
綺麗な服を着せられて、焼けたアスファルトの上を散歩させられているダックスフンド。
当然、飼い主は、日傘に帽子〜 いやいや、そんなイメージとダブってきた!

もし、それは間違っていると気付いたなら?
まずは形からで良いから、エンジンルームを綺麗にしてみよう!
熱かったり、壊れそうだったり、当然、危険性もある中での作業‥‥‥出来る部分、出来ない部分〜
でも、
きっと、クルマとの何かが変わる。
もしかしたら、これからの長いカーライフにとっての大きな転機になるかもしれない。
 

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