夢のマイホームを長持ちさせるには?
賃貸を続けるべきか、はたまた、思い切って夢のマイホームを購入すべきか〜?!
きっと、多くの人が、そのような難題をクリアし、現在のマイホームを手に入れたことだろう。
ここで、夢のマイホームにも種々有る為、小さいながらも一戸建ての新築物件に話を絞る事に。
と言うのも、マンションや中古住宅となれば、それぞれにかなり違った内容となってしまうからに他ならない。
それらについては、別途に取り上げていきたいと思う。

では、ターゲットである新築の一戸建て住宅について話を進めよう!
近頃の我々庶民が買えそうな家と言えば、ミニ開発地に、あれよあれよと出来上がった住宅地の中の一軒。
一見、オシャレで、旧来の街並みに変化やインパクトを与えているのだが、一戸一戸は、最低限度の空間しか有していない。
その為、建物の軒出は、極端に短く、また、お隣に接近した窓は、プライバシー確保の為に小さな飾り窓が点在するだけ。
建物の周囲は、隣地との境界に低くブロックが積まれ、建物との余地は、コンクリート土間打ちで綺麗に仕上げられている。
他の家も見た目こそ違え、基本的に同様な作りで、ほぼコンクリートで固められた住宅地と言えるもの。
唯一、玄関脇の小さな門塀の前に、足マット程の植栽スペースが設けられてはいるが……
以上は、取り敢えず勝手に想定した新築住宅であり、多少の問題点は有るものの、近頃の標準と言える要件を備えている。
その概要は、まずは、コンクリートベタ基礎に始まり、プレカット木材と補強金物による軸組工法による建築。
そして、充填断熱の壁は、構造合板に透湿防水シートが貼られ、通気胴縁とサイディングボードによる外壁通気工法が施されている。
開口部は小さめで、サッシもペアガラスでは無さそうだが、エアコンさえ有れば、標準的な地域なら普通に暮らせることだろう。

さて、このような環境の中におかれた夢のマイホームを我が家に限らず、願わくば美しい街並みとして維持していくには……
こうやって書くのは簡単だが、当然、難しい答えに決まっている〜?
しかし、誰もが思いつく、”小まめな手入れ”と言えど、室内や網戸、ガラス、せいぜい、サッシのレールの掃除ぐらいではないだろうか?
マイホームが、マンションでなく一戸建てにも関わらず、室内仕上げのクロスやフローリングの手入ればかりに、気が向いてはいませんか?
ただ、それらは、日常生活における美観や住環境の保全という意味における手入れであって、”マイホームを長持ちさせる”という意味とは異なる部分もある。
その事をわかり易く言い換えれば、”誤った手入れをすれば、住まいの寿命を縮める事もある”と言える。
例えば、サッシ際の雨染みを綺麗にしようと高圧洗浄機を水平に吹き付けたりすれば、基礎パッキン部が水浸しとなり土台を腐朽させる要因になりかねない。
また、床下や外壁裏の通気層への浸水やシート類を破損させる事さえ、決して大げさな注意喚起ではすまない。
さらに身近な例を挙げるなら、玄関土間の掃除をする際に、掃き掃除だけでは、どうもタイルが綺麗にならないといった場合。
若い人であれば、ウエットシート等を取付けた器具で拭き掃除や、その後のクリーナー、ワックス等の使用を思い浮かべる。
ところが、年輩の方では、バケツと雑巾やモップ、それどころか、ホースとブラシというスタイルまでも普通に登場する。
さすがに、トイレまでは如何にタイル張りであれ、ホースで水洗いは無いだろうが、玄関土間は半戸外であり、外と続いているという考えだ。
確かに実際は、そのとおりだが、雨が掛るポーチとは一線を画す、立派な室内空間と考えるのが正解だ。
現実に、そのようなスタイルで生活をしていると、クロス表面や収納内部のカビに止まらず、早期に玄関収納の裾が朽ちたり、タイルの剥がれ等が生じる。
要するに、何でも知ってる何でも持ってるといったD型若手も、経験豊富で賢い主婦的年輩者も、まずは、マイホームという建物を知る事が大切!
その為には、出来るだけ早い時点で、分譲販売会社、施工業者、工務担当者等、より実際の建物に詳しい方からお知恵を拝借としたいもの。
窓周りや外壁の手入れの仕方、玄関土間や室内水回りの手入れの仕方等……手入れ紹介の冊子があれば、忘れない内に貰っておこう!

そうすれば、建物といえども、基本的には雨合羽と同じく、水を上から下へと受け流すように作られている事。
また、タイル張りが、かつての玉石洗い出しや石張りに代わるものとして、防水性ではなく耐摩耗性重視の仕上げであり ≠ 浴室タイルという事。
すなわち、接着貼りに化粧目地入れの場合であれば、浸透水で接着力が危うくなるに止まらず、下地の防湿シートの上で浸透水が滞留する事になる〜!
そんな事も含めて、建物固有の特性や注意点等、きっと、知恵と工夫が詰まった自慢の建物のはずだから、役立つ知識を教えてもらえるに違いない。
仮に、不幸にして、何がしかのトラブル続きで、そんな関係ではなく、むしろ敵対しているぐらいの場合もあるかもしれない。
しかし、だからといって、この部分を忘れて、主観に頼る、重箱の隅をつつくようなソフト面の事象に固執していたなら……
苦労の後に、建物は受け取ったが、魂を置いてきた〜!といったような事にはならないか?
確かに、大きな買い物であり、期待値も大きく最初が肝心である点も間違いない!
しかし、そうであればこそ、ボタンの掛け始めで、以後の良好な両者の関係を失ってしまうのは、大変な損失と言えまいか?
願わくば、感情的にならずに、それはそれ、これはこれ、と冷静に対処して頂きたいものだ。
そして、”その建物を大切に思う心に、両者相違ない”という環境こそが、建物の持てる実力を最大限に引き出す為の第一歩となる。

仮想したマイホームで始まり、内容に期待したら、「な〜んだ…」と思ったかもしれない。
しかし、仮想した建物について、あれこれ具体的に取り上げても、一部のケースにしか当てはまらないのも事実。
マイホームは、北から南までの広い地域に適応し、そして、各種工法で先進性を競うハウスメーカーやデザイナー、工務店等々の作品として様々な個性を有するもの。
それらを包括的かつ一朝一夕に取り上げられるテーマは、探す事すら難しい。それよりも、マイホームを各人が、”まずは知る事”の大切さを優先したい。
何事も相手を知らなければ、事は始まらないのだ〜!
既に、建築知識をある程度は習得し、しかも、建築時より経過を追ってマイホーム物件を見つめてきたならいざ知らず。
建物の完成状態からでは、把握できない部分も沢山ある。
とにかく、”まずは知る事”の意味には、出来る限り早期に!という事が込められている。
それには、日数が経つという事に加えて、生活の資材が搬入されたりする中で、日々、建物や敷地のクリーンな状態が失われてしまうという事が現実問題。
そこで、何をさておき早期に、建物だけではなく、建築資料を確認し、図中や仕様書においての不明点については、素人と遠慮せずに確認しておきたい。
何せ忙しい現場だ。後日に「あの時は、何を使ったかな〜?」という事も有って不思議ではない。
また、建築資料と言えども、役所への届出資料の副本であって、施工図面のような詳細な内容ではない。
そこで、例えば、間柱の見付け寸法やピッチといった様な情報は、施工会社の資料提供に頼るしかないのです。
そして、建物の構造ばかりに気を取られて、忘れてならないのは、建物の点検口の確認や外部配管経路の確認。
床下や天井裏への進入口を口頭で聞いたものの、慌しく荷物が搬入される中で、二度と日の目を見ずに消え去る事だってある。
天袋収納、階段下収納、床下収納等、収納物によってアプローチ出来なくなるような場合は、一度は試に出入りをした上で収納を始めたい。
例えば、ハッチの開閉が逆向きで、実際には出入り不可能という事も有るし、何より、建築中には使われていない作業用の点検口という存在だから……
そして、外部配管においても、面一の排水升といえども、物置等で隠してしまうと後日に詰まった際には苦労する事になる。
特に、汚水の合流場所等はトラブルになり易いので要注意。その為にも、各枡の役目を一つずつ確認しておくのが良いだろう。
以上は、ごく一部について取り上げたが、ここで全てを説明するのは得策ではない。
何よりも、繰り返しになるが、施工業者等からの説明こそがベストであって、同時に、当事者間のコミュニケーション醸成も大切な目的にある。
”小まめな手入れ”は、当然ながら、そのやり様には正しい知識が必要となるものの、TryR2(トライアールツー)が目指す維持管理の基本中の基本とすべきもの。
そして、その為に役立つ具体的な問題点やノウハウについては、今後、順を追って取り上げていきたい。

Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved


DIYでする建物の手入れとは?
実際の生活において、住まいの手入れというのは、どのように存在しているのだろうか?
日常的に行われる掃除機等のクリーナーによる床面や窓周り、そして水回りの清掃に加えて、大掃除として外回り等、普段出来ていない部分の手入れもある。
それらは、ほぼ全てが、その住人によってなされている正にDIY作業であって、考えてみると素晴らしい事です。
その他にも、家具や調度品、そして、寝具や衣類といった部分へと広がっているわけです。
このような事は、住まいの手入れという意味では、身近で表面的な次元ではあるけれど、これだけでも大変な事です!
しかも、住まいで家族が暮らすという事は、まだ他にも、食や教育、介護等と自らで成すべき事は山積といえる程にあるのだから。
さて、それらさえも十分に出来ていないというのが、現時点での本音であっても少しも構わない。
ただ、”折角の夢のマイホーム…” という意識がある内に、これからの生活スタイルを変えれば良いわけだから……

ところで、住めばわかる事だが、新築の住宅がそうは簡単に傷みだすものではない。
せいぜい、数か月を経て、ドアの蝶番がキーとか、階段下のホールがピキッと鳴り出したとか、
或いは、収納扉の閉まり具合が悪くなった等といった軽微な変化が、目に付きだす程度だろう。
だから、いきなり、お父さんが脚立を担いで、走り回るような状態にはならない。
住まいのベースとなるマイホームの性能は、そのように信頼し得る品質を備えているものなのだ。
では、DIY大好きお父さんは、何をする〜!?
正に、”夢のマイホーム〜!” で、気合が入っているのだから、なおさら難しい問題だ!
とにかく、簡潔に言えば、余分な物を持ち込まない、作らない。
仮に、マイホームに何か足りない部分が有ったとしても、よくよく慎重に考え、ベースとなるマイホームのクオリティーに準じたものとなるように。
もちろん、建物の性能を損ねるような作業等は、本来出来ない事としなければならないし、建物とは、別個としたところで、粗悪な物なら、無い方がまし。
後々、自分が蒔いた種が原因で、DIY手入れが目白押し〜(^^; となっては、全く余分な苦労としか言いようがない。

では、何もしなくて良いか〜?と言えば、そうではない。
物を作ったり、手を加えたりという段階の前に、日々の掃除や手入れが在るのは承知のとおり。
そして、それすらも大変な中だから、如何にマイホームの為と言えども、簡単にはやるべき作業を増やせるものではない。
そこで、話は繰り返しになるが、幸いな事に、いきなり不具合続出という事は起こらないもの。
少なくとも、3〜5年程度は、何の心配も苦労も無しに暮らせるようなはず〜?
この?に、重要な意味が含まれているという事を TryR2(トライアールツー)を実践する気ならわかって欲しい。
その期間、すなわち、そのアドバンテージ期間を漫然と、否、さらに5年10年と過ごしてしまえるという人は、建物を消耗品と扱える恵まれた人だ。
ところが、”折角の夢のマイホーム…” という意識がある人なら、このアドバンテージ期間こそ、有効に活かすべき二度とないチャンス!
だから、?マークで、本当にそれでいいの? という事を示している。
では、本当に何をするのか?
不具合も無く、努めて余分な作業や物も作らず、刃物だけをその時に備えて研いで待つ〜?
いつの日か、二階屋根のトユが詰まるだろうから、二連梯子が必要となる。そこで、二連梯子を立て掛ける際のスペースと保管場所の確保……
大した先読み!確かに、それも大切な事…… (しかし、一家に一台の二連梯子は難しい面もある〜)
そういった事で無駄に慌てなくても良いように〜と言うか、そういった事も含めて、先で無駄な手入れを生まないような暮らし方を考える。
何も難しい事ではなく、マイホームを知った次の段階は、修繕ではなく、正しいとかより良い使い方、接し方、暮らし方を家族で実践するという事。
これこそ、DIYでする手入れの第一歩であるだろう。
その前段階の ”マイホームを知る” というのでは、手入れをしているとは、さすがに言えないし〜
また、「この様に、正しく使え!」なんて、他人に言われながらのマイホーム生活って、早く壊れた方がまし〜(笑)
だから、自分達家族皆で、ドアの開け閉め、窓や網戸の操作、階段の上り下り等々、何から何まで、もちろん、トイレの流し方まで考える。
これが、マイカーであれば、愛車の手引き的な製造者からの正しいメッセージが有って当たり前。
ところが、マイホームは?
だから、有れば幸い。無ければ、 夢のマイホームを長持ちさせるには? にあるように、施工者とのコミュニケーションが、特に重要でしょう〜!
とにかく、DIY大好きお父さんが中心となって、あらゆる知識を鑑みて、理屈をこねるなり仮説を立てるなり、より良い暮らし方を確立し実践する。
昔で言うなら、「敷居を踏むな」 といったような事だが、家族皆で ”折角の夢のマイホーム” を大切にしようと意見を出し合い楽しくやるのが肝心。
出来れば、それぞれが勝手な価値観で、良くない習慣が身に付く前に、だから、早ければ早い程、素直な気持ちで習慣化に辿り着けるもの。
そして、その取り組みの中で、自ずとDIY的な作業テーマが生まれてくるハズ〜♪
それこそが、余分ではない必然の、すなわちメリットとなるDIY手入れに違いない!
ここで、あまり答えを出してしまう事はしたくないが、例えば、「椅子を引きずらないように」という話の中で、「脚底にフェルトを貼ろう」とか
「ドアをバタンと閉めないように」では、「戸当たりにパイルテープを貼ろう」とか、きっと、マイホームが喜ぶDIYになるだろう。
もし、折角のマイホームに、家族それぞれが勝手気ままに物を持ち込み、そして、独りよがりの奔放な使い方をしてしまったら……
そして、DIY大好きお父さんも、勝手な物を作っては、「これは、こうやって使えば便利だから……みんなわかった〜?」
ここまでの話を読まれた人なら、どちらの選択をすべきかを決められるはず!

”住まいの手入れにおける TryR2(トライアールツー)”という観点で考えれば、住まいに関するDIYについても、ある程度の色分けは必要だろう。
それは、一つは、必要とか必然から生まれる実用的なDIYであり、他方は、楽しみや豊かさを目指した趣味のDIYとも言えるものとなる。
そして、大切な事は、”折角の夢のマイホーム”を長く大切に扱い育む為に、実用的なDIYは欠かせない部分で有り、他方がそれを阻害すべきではない。
特に、劣化や不具合等を見つけた場合には、遅滞なく適切な処置を施す事が、簡単かつ低コストで済ませる上での大原則。
だから、生活上での建物の様々な変化が、その対応において物理的障害や精神面での躊躇を生じない事が理想的な姿と言える。
そこで、両面を常に意識する事で、住まいの維持管理にとってのより良いDIYが生み出され、積み上げられていくに違いない。
いずれ、建物も年数を重ねれば、より実用的DIYの比率が高まり、正に臨戦状態の住まいの手入れとなるだろう。
しかし、そのような中でこそ、常に両面を意識してきた経験が、一挙両得的な明快で楽しく、素晴らしいDIYを与えてくれる。
そんな時には、大いに喜び誇りに思えば良いし、多少の自慢だって許される。『プロでは、こうはいかんやろ〜♪』

”折角の夢のマイホーム…”という意識の中で、はやる気持ちが無駄なく良い方向に働く為には、その建物の人生にしっかりと向き合う事。
その為には、見る目を磨き、より良い意味のある手入れを行う様に努力し、趣味の創作という部分では、時には自制も必要かもしれない。
何ともDIY大好き父さんには、厳しい課題を与えるようだが、”DIYでの建物の手入れ”の可能性を否定したり狭めたりするつもりはない。
一家に一台の二連梯子も大いに結構!ただ、それを活かすも無用の長物にするのも心掛け次第であり、道具の有無だけの問題ではない。
もしも、マイホームにおいて、二連梯子が活躍出来るような条件が整っているならば、それは当然、プロの作業においても活きてくるものだ。
要するに、以上の考え方や取り組みは、DIYとプロという選択に関わらずのメリット!
TryR2(トライアールツー)では、DIYとプロの垣根無く両者の良い点を選択し、集約、結実させれば良いのでは?と考えている。
すなわち、何も好んでリスクの多い高所作業を目指さずとも、「プロが足場を組み易い環境整備とは?」という観点もあるという事。
DIYでは、住まいの充実を目指す中で、家族が共に成長しつつ、豊かな人間性と家族の絆を深めていければ、最高に素晴らしい成果であり人生となろう。
その為にも、DIYによる家庭内の事故は、安全第一で、念には念を、慎重の上で細心の注意を払い、何が何でも絶対に防がねばならない!

Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved