バイク手入れで不要なこと

ズバリ、それは洗車!
水をバシャバシャかけての丸洗いは、百害あって一利なし!
ましてや、高圧洗車などしようものなら、バイクを壊しているのと同じ事!
酷い汚れを落したいって気持ちはわかる。
だけど、そもそも水洗いを選んだのは、バイクに優しくしたいからではないのか〜?
それが、何で、ウェットブラストをかけるような作業に変わるんだろう?
フレームにこびり付いた土砂に、高圧水をぶっ掛けたら‥‥‥塗膜と土は接している〜
むしろ、ドライのサンドブラスト状態だよ!

話を普通の水洗いに戻そう。
高圧洗車が良くないのは、わかるとして、何故水洗いまで?
それは、正確に言うなら、散水ノズルやホース、或いはバケツで水をぶっ掛ける事が良くない。
バイクっていうのは、外板で防水された車とは違う!
はっきり言って、まったく次元が異なる機械であるわけ。
バイクは、車に置き換えて考えるなら、全てがエンジンルームであり、室内だと言える。
バイクにある断片的なパネルの陰には、防水されていないカプラーや水を含む遮熱材、遮音材まである。
電装品のランプやスイッチ、バッテリー、ジェネレーターさえも防水されているわけではないのだ〜!
どうしてもバイクを水洗いしたいと思うなら、その前に、マイカーのエンジンルームを水洗いしてみて!
ハイ、わかりました〜!って言われたら、ここでこの話は打ち切り。
では済まないから、それじゃあ、ダッシュボードを水洗い出来るかを考えてみて!!

世の中には、雨の日にはバイクに乗らないって人が沢山いる。
なにも、昔に、プラグがリーク(漏電)して走行不能になった苦い経験の持ち主ばかりではない。
だけど、体が濡れるのが嫌って理由だけでもないだろう。
多くの人は、バイクが濡れる事、そして、汚れる事を嫌っているのだ!
しかも、その水や汚れは、走行風と相まって隅々にまで浸透することを知っている〜
何もわざわざ、ホースで同様のことを再現する必要はないのだ〜!
恐らく、見える部分を拭き取るだけのはずだから‥‥‥

では、酷い土汚れとかをどうしろっていうのか?って聞かれたら
まさか、パーツクリーナーやシリコングリスでシットリってわけにはいかない!
まずは、水洗い? 否、正しくは、水拭き〜!
バケツと雑巾、ウエスを用意して、優し〜く拭き取る。
優し〜くっていうのは、汚れに水を含ませて、浮き上がらせてから撫で取るイメージ。
だから、水拭きだからといって、いきなりゴシゴシってやると同じ事、水研ぎどころか空研ぎになる。
あくまでも、汚れを柔かくして、そ〜っとウエスなどに乗換えてもらうわけ!
もし、油を含んだ汚れなら水だけではなく、洗剤や溶剤でないと浸透しない。

基本は、それ!浸透させて柔かくする事。
このように書くと、凄いこびり付きの場合の話のようだけど、うっすらとした汚れでも同じ考えで!
当然、ホースでジャ〜ってよりは、時間も手間も掛かるから手入れになるわけだ。
そうやって、水洗いって言える段階の次には、忘れずにしっとり手入れをして欲しい〜!
むしろ、これが何より大切!風呂上りのスキンケアは、とっても大切でしょ?
これについては、「綺麗にするって事の意味」のとおり。

もちろん、以上は、程度問題の話であって、モトクロッサーやオフローダーなら仕方がない。
でも、意味自体は変わりないから、その後のケアを入念にしてあげてね!って事になる。
それから、スクーターだからと言っても、いきなりOKに変わるものではないから慎重に!

R2とは、やる事にきりがないイメージと思われるかもしれない。
だけど、少なくとも守るべきは、そういった程度に応じた手入れをするって部分であろう。
そして、また、それぞれの技量に応じた手入れをするってことも、同時に重要である。
水を掛けてはいても、掛けてはいけない部分、掛け難い方法を知って‥‥‥
そして、その後に必要なケアがしっかりと出来る。
もし、ショップが水洗いをしていたとしたら、それは、またとない勉強のチャンスかもしれない?
 
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暫く乗らないとどうなる?

バイクだけが、足!って場合は、暑くても寒くても頑張ってバイクに乗る。
それが、バイクにとっては何より有難い事!
愛機は、手入れをして欲しいと思っているわけではない。
使って欲しい!そう、普通に乗ってもらいたいと思っているだけ!
機械は、その目的で使用される事が、何よりも調子の維持には必要な事だ。
使われる事で、消耗してしまう部分もあるわけだが、それは、元より想定内。
だから、調子の維持、すなわち「機械を調子良く使っていく」という意味には、消耗品を取替えながら手入れをしていく事が含まれている事になる。

ところが、手入れもせずに乗りっ放し、無茶な乗り方をする、派手に転倒する‥‥‥
といった事ではなくとも、久しぶりに乗ろうとしたら、ウンともスンとも言わない〜!
まったく、愛機に嫌われたかのような事態に遭遇してしまう事がある。
まず第一にセルモーター(スターター)が回らない。
或いは、勢い無くキュル、キュル、ウイーカチカチチチ‥‥  、?
これは、バッテリーが弱ってしまったから!
こうなるとバイクとは言え、ブースターケーブルを接続するか、じっくりと充電するかのどちらか?
もし、キックアームが付いている機種であったなら、それはご主人様への思いやり。
それとも、さらなるスキンシップを求めて押し掛けか〜?!
こんな事が、僅か半月程で‥‥‥先週末に乗れなかったという程度で起こっていたら〜
それは、もう事件ではなく、その儀式を楽しんでいるとしか思えない!
普通にバイクライフを楽しみたい場合は、すぐにバッテリーを取替えよう!

セルモーターが勢い良く回ると、バイクもそれに応えてくれるはず!
ブルル〜ン!
セルモーターで、キュルキュルとエンジンを回す(クランキング)にも、勢いが必要という事をしっかりと憶えておきたい。
勢いがないと、燃料の吸出しが悪いうえに、霧化も混合気の圧縮も弱くて爆発しない。
これは、キックでも同じ事、のんびり蹴り降ろしているとプスプスだから、勢いで踏み外すぐらいに気合を入れて蹴る事。
押し掛けの場合なら、帰りの体力を温存するつもりではなく、ゼロファイターの決意で!
だめなら、そのまま突入って覚悟でショップ方向に突き進む〜

えっ?新品のバッテリーも上がってしまった〜!
あれ?フーフー言うほど蹴っても掛からない?
(ショップに突入したなら、この続きは、後日ゆっくりと読んでもらってイイ〜)

これは、間違いなく次の段階に進んでしまっている! 「おまえは既に死んでいる〜」
そんなわけはないが、一体どのくらい乗ってないんだ〜?
まだ、1ヶ月程‥‥‥
僅か1ヶ月ぐらいでも〜! だから冬の間乗ってない〜というのは、完全にアウト!
ダメな原因は、ガソリンの気が抜けてしまっているんだ!
しかし、タンクのキャップを開けて、綺麗な色してるとか、イイ匂い〜といった事ではわからない。
もし、それで異状がわかるようなら、暫くではなく少なくとも1シーズン、或いは、1年とかの話。
もはや、現役ではなく不動車の話題となろう。

ところが意外と早い不動車入門って状態は、キャブレター内にある最前線のガソリンが問題。
ビールで言えば、大ビンの中身ではなく、グラスに注いだ飲み残しの話。
もちろん、燃料タンクが大ビンでキャブレターがグラスになる。
ビールも見た目が同じであっても、気が抜けた物はまずくて飲めない。
ガソリンも同じ!ってエンジンが泣いているわけ。
ガソリンに火が付きやすい理由は、イコール気発しやすい事でもある。
正確に言うなら、ビール同様に、その中の抜けやすい部分が失われてしまうのだ。
だから、この程度であれば見た目が大きく変わるわけではない。
エアクリーナーの奥を覗いて、ガソリンも出てるのに?って騙されると遠回りする。
何でだろ?何でだろ?とやってる間に、終には、プラグが濡れてしまって万事窮す!
それが嫌なら、すぐにキャブレターの底に有るドレーンプラグを緩めて、溜まったガソリンを抜く!
一般にプラスドライバーでビスを緩めたら、細いドレーンホースを通って床に落ちるはず。
大体、サイドスタンドやスイングアームの付け根付近に出口が有るから、ウエスで受けてタップリと捨てる事。
当然、4気筒であれば、4つのキャブレターを同様にする。

不幸にして、この後でもエンジンが掛からないようなら、プラグが濡れてしまったか、キャブレターの状態がさらに酷くなっているか?
まずは、簡単な方でプラグの点検からすると良い。
外してみて、電極が湿っている程度なら大丈夫。
しかし、濡れているなら拭き取って、軽くバーナーであぶって乾かして(焼き過ぎはダメ)再トライしてみる。
それでもだめなら、次は、プラグを新品に替えてみるか、キャブレターを分解してみるか、やり易い方で!
結局、キャブレターを分解して掃除しなければならない事もよくある。

以上が、何もせずに暫く乗らなかった場合のツケだ!!
それが嫌なら、最低でも月に一度は、エンジンを掛けてあげよう!
それも、ただ掛けるだけではなくて、完全暖機まで。
否、出来れば30分程は、空ぶかしでも良いからしっかりと相手をしてやって欲しい。
もし、出張とかで、それすら出来ないなら‥‥‥
バッテリーの(−)端子を外して絶縁し、燃料コックにOFF位置が有る場合はOFFに。
OFFがない場合は、PRI位置以外ならそのままで。
そして、手間だけど、キャブレターのドレーンプラグを緩めて溜まっているガソリンを抜けばOK。

その点、燃料噴射(EGI)の場合は、そこは、気を抜いても気が抜けないから大丈夫!‥‥?
キャブレターと違って、インジェクターが閉じているから、大ビンにキャップをしているようなものって意味!!
しかし、EGIにもインジェクタの漏れとか、燃圧低下での始動性悪化という事は起きる。
また、バッテリーへの負担はさらに大きく、その点の条件はより厳しくなる。
だから、これも暫くならって理解しておいた方が良いだろう。
 
とにかく、愛機が不動車入門って状態に陥るのは、意外と早いって事を忘れないでおこう!
特に、毎日を忙しくしている方は、注意すべし!
たまに気分転換って時に、よりによって難問を抱えてトラブルシューティングって事にもなりかねない。
 
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ショップとの正しい関係は?
ライダーであれば、何らかの理由でショップとの関係が既に生まれていると思う。
さて、その関係はどういったものだろうか? 今一度、じっくりと考えてみて欲しい。
どうして、こんな事を切り出すかというと、案外、何も考えずに惰性でお付き合いしているケースが多いからに他ならない。
でも、そこでバイクを買ったからとか、家に近いから、店が大きいから、従業員が親切だからとか、何かが選択理由として有ったには違いない。
しかしながら、その関係が今のバイクライフにおいて、最善、否、ベターであればいいんだけど?
より良い手入れのあり方、そしてバイクライフを求めていると、ショップとのお付き合いは、大変重要な要素であると同時に難しいものとわかる。

ところで、ここでショップというのは、バイク屋さん(以下ショップ)の事で、用品店ではない。
バイク用品店なら、品揃えが豊富で良い物をより安くセールしてくれたり、取寄せ部品を気持ちよく間違わずに手配してくれたらそれで良い。
ところが、ショップの数は多いし、メーカーの系列や取り扱い機種の相違などで、様々な様子を呈している。
そういった中での、今有る関係を見つめ直して欲しい。

何も他の良いショップを探せってばかりの問いかけではな〜い!
その理由は、ショップとの関係をこれから改善していく事も、自分自身の心がけ次第で可能だから‥‥‥
では、TryR2を実践しようと考えている場合に、どのような関わりがベターだろうか?
その為には、どういった事に意識をすればよいだろうか?

まず一番に言える事は、客としてちゃんと扱ってもらう事!
ちゃんととは、大切にとかしっかりって意味。(念のため)
何の用や?って感じで、暇人扱いされているなら一大事!
今まで、余程、くだらない話で迷惑を掛けているに違いない‥‥‥
綺麗な廃油やこましなスクラップを失敬するつもりなら、そんな関係を続けるのも一理有るか?
しかし、一流のサービス、否、そこまででなくても、思いやり溢れるサービスを求めるなら〜
最低限、招かれざる客であってはならない!
強いて言えば、多少は緊張感を与える存在でなければならないはずだ。
「この客を大事にしておけば、メリットが有る!」
嫌らしい話だが、根底にそれがなければ緊張感など生まれない。
何がしかのサービスや物品を提供し、その対価を得る‥‥‥これが、ショップの生業!
そのサイクルの中に入ればこそ、本音のところで、一人の客として見てもらえる。
そうかと言って、おまかせや言いなりで請求を受け入れていたら?
これは、いわゆる”カモ”って、可能性があるわけで、ショップは、いずれにしても楽な商売をしている。
大金持ちが次元の異なる事をさせるのなら、まだしも。
生活費をやりくりしている一般人が、そのような大雑把な関係を続けるべきではない!
必ず、相互確認の商談を経て、サービスや物販はなされるべきだ。

良いパートナーシップというのは、簡単に言えば、持ちつ持たれつ。
お互いが利益を得るように、情報やサービスを提供するもの。
ショップは、ライダーの安全や楽しさを思いやる事でサービスの質を高め、ライダーは納得して対価を支払う。
この関係が成り立たないような、例えば、店の都合ばかりが優先されたり、良かれと言って押付けられる事ばかりとか‥‥‥
これでは、はっきり言って、ライダーにメリットは有りません!
仮に、超有名ショップが相手であったとしても、一方的な関係なら再考すべきです!
本当に、自分の為に、超一流のサービスを提供しようとしてくれているのか?
それとも、店の看板、評判大事さに、当然のルールとして取扱われているのか?

相互に理解を深める為には、何が必要か?
それは、一言で表せば、「何故?」と質問する事が大切!
ショップは、ユーザーに問診や説明をする義務が有るから、当然ながら語りかけてくるはず?
(‥‥‥もし、それが無いなら論外って事で、仮に現状の対応に不満が有るなら、さっさと次を考えた方が良い。)
その場合、その説明や問診というのは、ユーザーのレベルに応じたものでなければ真意が伝わらない。
だから、ショップは、ユーザーのレベルを仮想しつつ、実際のところを推し量ろうと幾つかのテストを交えてくる。
例えば、パーツ名であったり、作動原理などの工学的な解説や専門用語であったり‥‥‥
その時に、知ったかぶりで背伸びをするのは禁物!
逆に、下手に出たショップに対して、自慢気にハッタリをかますのは、さらに悪い!
背伸びをすれば、後々、表顔とのズレに苦しむだけでなく、折角の情報を受け取れずに大損をしてしまう。
ショップにしても、伝わっているのにリアクションの少ない人という風に見てしまうから、追々、情報発信量が減ってくる。
最悪のパターンは、ハッタリをかまして優位に立とうとした場合!
少なくとも、ショップである以上、全てにおいてユーザーよりも実力は上!!
相槌を打ちながら、生意気な奴と反感でも買おうものなら、その先、思いやり溢れる対応など得られるわけがない。
とにかく、素直な姿勢でわからない事は問い直し、わかれば、その事に対する自分の意見や考えを返す。
その積み重ねが有って初めて、ショップが親身に対応出来る環境が整うだろうし、気が付けばそうなっているはずだ。
もちろん、決して良い子ちゃんになって、飼い慣らされろと言ってる訳じゃない!
これまでの話でわかるはずだけど、あくまでも、立場は違えど上でも下でもなく、対等な位置で関係を築きたいという事。

そして、せいぜいDIYでも頑張ってみたいなら、まして、情報の共有と役割分担は避けて通れないもの。
しっかりと、意思の疎通を図って価値観を共有しなくては、お互いがチグハグな事をする事になってしまう。
仮に、クラッチOH(オーバーホール=分解修理の事)をショップに依頼する場合を考えてみる。
その時、「エンジンオイル交換は、自分で出来るので済ませました!」となれば、ショップは、どうなる?
作業上で抜かざるを得ないオイルを特別に綺麗なオイル受けで保管しなければならなくなる。

決して、オイル交換工賃が節約出来るという役割分担にはならないわけで、むしろ手間が増える!
もし、ついでの作業だから、オイル代だけで良いと考えているショップであれば、「そこまでしなくても〜!」
この先、付き合っていくのが気重になるような悪い絡みの典型と言える。
それをズバッと「余分な事やで〜それはな‥‥」と説明してくれる店なら、災い転じて福となる!
今後は、足を引っ張らないように、どんどん相談して、がんがん役割分担をしていければ最高〜!
そして、その拠り所となるのは、整備記録!
進んだショップなら、1台毎のカルテが用意されているかもしれない。
しかし、それは、あくまでもそのショップだけの記録でしかない。
用品店で取替えたタイヤやエンジンオイルの記録は、当然ないわけ。
だから、愛車手帳の整備欄に一元的にまとめて、相互に利用出来るようにしなければならない。
それは、すなわち、作業の責任の所在を明らかにする事でもあり、ショップにとっては安心感が得られる事になる。
さて、その作業は、誰がするか?
やはりユーザーの責任!
ショップの納品書をわざわざ転記しなくても、時系列にホッチキスで綴じ込んでいけば用を成す。

もし、DIYによって、日常の点検手入れや簡単な作業が出来るのであれば、維持費は、圧倒的に安く済むもの。
だから、その分で高度な調整や重整備までも、予防整備的にショップへ依頼出来るとなれば‥‥‥
常に、新車時にも劣らないコンディションでバイクライフをエンジョイ出来るはず!
その為にも、ショップとの相互信頼関係を是非とも築き上げたいものだ!!
 

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維持費を安くするには?
バイクは、趣味の乗り物とは言え、維持費が安いに越した事はない。
そんな貧乏じみた考えを夢や憧れの世界に持ち込んでしまうと興ざめするのは、百も承知〜
多くのライダーが、バイクが有るだけで…バイクにさえ乗れれば良いと思っているだろう。
しかし、それでも、ツーリングに行けば、皆と普段出来ない食事もしたいし、良い宿にも泊まりたい。
たまには、サーキットでレース観戦もしたいし、走行会にもエントリーしてみたい〜♪
だから、バイク以外にもお金は、やっぱり要るのよ!

では、そんなバイクの維持費って、一体何が有るのって、まずは疑問?
一番に車検費用と思い浮かぶ人は、実は中型バイク以上のオーナーに限った問題。
だったら、250ccにしておけば……しかし、実際のところは、車検固有の費用って重量税ぐらいの事で、自賠責保険もすべてのバイクに共通な事。
次に思い浮かぶのは、任意保険ですか〜?
これは、例えシーズンに数度しか乗らないといった場合でも、さすがに無加入では乗れないよね〜?
他に、ガソリン代、通行料、駐車場代……etc.
ちょっとちょっと待って下さい〜!!
それってバイクの維持費になるんですか〜!?って言うか、肝心な何かが抜けている〜!!
もうおわかりですよね? そうです〜バイクの手入れ代!
ガソリン代や通行料に駐車場代って……、さらに話を遡って、各税金に各保険代なんて、自動車に比べて一応安くはなっているよね〜?
それをさらに安くって話なら、単純にクラス(排気量)を下げていくしか方法が無いのよ!
大型車・中型車なら小型車以下に、小型車なら原付二種以下に〜最後は自転車だから……
そうではなくて、それ以外の部分に目を向ける事も大切な事〜!
特に、所帯持ちの場合は、「バイクの○○○」ってなっていれば、すべてがバイクの維持費って扱いになるんだぜ〜?
例えば、エンジンオイルは当たり前として、思いもよらないだろうが、ライディンググローブとかウエア類、そして、当然、ヘルメットにシールド!
『いや〜それは、衣服代になるはず〜!?』 そんな理屈は、お父ちゃんのたわ言。みんなひっくるめて、趣味娯楽費です!
本当にそのように分類されるかは、いざ知らず。少なくとも、バイクに乗らない側の感覚は、そうなっていると考えておかないと……
とにかく、バイクを保有すると認められた限りは、税金や保険代等の公的やそれ風の経費は、認めてもらえているだろうし、そうで無くても説明がつく。
だから、それ以外の部分を意識して、無駄や余分な出費を抑える事が、ひいては、バイクのある暮らしを長く続ける事に繋がるんだ。
『あの〜、スピード違反の反則金も公的って解釈で良いですよね〜?』  流石!… 一言、言わせてもらうなら、聞く相手を間違っています〜(爆)
そんな厳しい所帯持ちに限らず、将来に蓄財すべき浮かれた独身ライダーも含めて、維持費というお金の使い道について、一度は考えてみても損は無い。

さて、いよいよ本題の部分。そう、バイクの手入れと言う範疇の話へと進める事になる〜
と、その前に、カスタマイズという名の下に行われる過剰な部品交換症候群について、一言触れなければならない。
中には、新車を買うと同時にカスタムパーツをてんこ盛り。その交換されたノーマルパーツを邪魔と言って、ショップに寄贈する〜なんて人まで居る。
しかも、さっさとする事も無くなり興味が尽きて、そのバイクを知るって以前に手放してしまう。
一体、いくらお金を使ってんだ〜!? って、呆れるよりも、ノーマル、否、メーカーを馬鹿にしてるん? って、聞きたいぐらい。
お願いだから、その予算で、もっと高額車とか希少車を最初からターゲットにして下さい〜!
気が付けば、新車の数台分とか数百万円注ぎ込んでいます……こんな記事は、もう読み飽きました〜!
まあ、このようなケースは、維持費を安く〜とは無縁の話だろうから、取り上げた方が間違いって事で、反省。
では、多少なりとも維持費を気にしながら、手入れやカスタムは、楽しくやっていきたい……と考えているオーナーの場合。
自分で書きながら、あ〜、なんて健全で心地よく微笑ましいバイクライフ〜♪ って、顔がほころんでしまう。
ここは、しっかりと書いてあげねばならない!

それでは、手入れとカスタムについての知識を深める事で、無駄の無いバイクとの付き合いの仕方を考えてみよう。
それは、すなわち、維持費を安くする事になるのだから。
ここでの手入れと言うのは、単なる掃除と言う意味ではない事は、これまでのコラムで承知と思う。
復習になるが、結果としてクリーンアップとなる点検や整備作業の事を TryR2では、手入れと言っている。
さて、その手入れだが、日常的な手入れを含め、バイクライフの中で最も意識されるケースは、車検時だろう。(ただし、中型車以上)
では、その時に、消耗や調整不良によって、整備不良となる可能性の高い物、高い部分は何だろう?
それは、少なくとも、乗りっ放しという事では済まない部分であって、もちろん、日常においても安全性やフィーリング、燃費等に大いに影響しているハズ。
要するに、手入れにおける最重要ターゲットと言える物!

一方、気に入って選んだバイクだけど、少しは、カスタマズで楽しんでみたいと思うだろう。
正直、メーカーが露骨にコストダウンを図ったパーツも有れば、ワンポイントで大きくイメージチェンジやクオリティーアップを図れる事もある。
ところで、世間一般に広まっているカスタムパーツには、どのような物があるだろう?
そして、それらの中で、そのぐらいは……と、TryR2的 お薦めカスタムパーツとも言えるものが、果たして存在するのか〜?
ハンドル、トップブリッジ、グリップ、レバー、キャリパー、パッド、ホイール、タイヤ、シート、バックステップ(ステップ/ペダル類)、
ラジエーター、エキパイ、サイレンサー、エアクリーナー、キャブレター(キャブ車)、F/Rスプロケット、チェーン
Fフォーク、Rショック、スイングアーム、ヘッドライト、ウインカー、テールライト、F/Rフェンダー、カウル、シールド、ミラー、チェーンカバー、etc.
これでは、何から何までって感じだが、それでも、機能部品に限った程度の物で、他にもドレスアップ的な物が、山ほど有る〜!

さて、手入れとカスタムについて、どちらも、問いかけただけで、答えが出ていない。
「な〜るほど、この両方の集合部分を攻めれば良いのか〜♪」って、集合論を考えた人は、TryR2のセンス有り!(^^)
なのだが、何というか、しっくりと円が重ならない〜と言うよりも、重ね加減は、人それぞれって感じ〜
それもそのはず、この中で、消耗によって、車検に通らない可能性が有るのは、タイヤだけだ!
消耗したパッドと言えども、効いておれば合格。
チェーンだって、二年の間にそこまで伸びるとは思えないし〜?
大切な事は、その事を知った上で、余分な交換というカスタマイズをするか否か?であるという点。
もちろん、各部の調整や給油給脂といった手入れは、せいぜいしなければならない。
しかも、それらにかかるケミカル類の費用は、大した額ではない。(しかし、この部分に費用を掛けて欲しいのが、本音)
と言う訳で、集合論を意識すれど、結局のところ、「カスタマイズは、手入れという観点からは、余分な交換的……」とイメージしてもらうと正解。
さらに言うなら、その必要な手入れに必須なケミカル類にこそ、費用を掛けて欲しいと。

ここで折角だから、集合論の続き的にもう少し話を進めてみよう。
まず、円が重なり合ったタイヤについては、消耗しておれば大手を振って交換すべきである。
パターンが大胆な製品であれば、個性化もバッチリ! もちろん、そうでなくても、乗り味や運動性能が大きく変わるから、ここは、奮発したい!
では、次に、消耗して……という事ではないが、ささやかな個性化を楽しみたいという思いの部分で……
ブレーキやクラッチのレバーを交換するカスタマイズは、予備でノーマルパーツを保管していても大いに価値ある無駄の無いドレスアップ。
常に目に触れ、手で触る部分だけに、その機能性や質感の向上は、常にライダーと共に有り満足感を与え続ける。
レバーは、転倒即ダメージとメーカーもコストを掛けづらい部分であり、自分にしっくりと馴染むアフターパーツが有れば早期に交換しても損はない。
美しい削り出しのレバーと言えど、売り場で見れば地味な存在だから、こうやって話で取り上げられる事も少ないだろうが……
では、逆に、カスタムパーツとして書き出されていない物に、大変重要なパーツが有る。そう、それは、バッテリー!
カスタマイズという範疇ではなく、純粋なメンテナンスにおける最重要パーツと言える。
いずれやってくる交換という際に、ケチっておかしなメーカー品を選ぶ事が無いように、その分を温存しておかねばならない。
だから、日頃から余分なパーツでギリギリの攻防をしていると、肝心な時に身動きが取れなくなる。
普段から、「あれもしたいけど、いずれバッテリーも交換しないといけない時が来るから、辛抱している……」なんて、おまじないのように呟く。
もちろん、タイヤだって、同じおまじないを使えるはず〜
そして、レバーは、折れた時の予備として、バックに工具と共に積んでおかないと出先で困るから……正攻法でいこう!
さて、それ以外の物は〜? ヘルメット、グローブ、ブーツ、ウエアぐらいまでは、何とかなりそう?
しかし、何を諦めて、何を勝ち得るか? この辺りの組立や話法は、いくら頭を使っても無駄にはならない。
ここで、はたと気づいた! もしや、冒頭の話も、MVアグスタを諦めるから、ZRX+フルカスタムコースを勝ち得ているとしたら……
う〜む、かなりのやり手!否、おかれた環境が違い過ぎる〜!うちの場合なら、スクーターを諦めて、折畳自転車フルコースも難しい〜 (^^;

以上が、暫くのバイクライフにおける維持費となるパーツ代の全て?
否、そうではなくて、他に、ケミカル類、これもスプレー関連だけではなくて、エンジンオイルやオイルフィルターも含めると金額ボリュームは膨らむ。
だからこそ、不要不急なカスタマイズは、誰もが求めてはいけない事 ……ノーマルをしゃぶり尽くし、そして、少しの変化を大いに楽しむ〜♪
それが、TryR2的、維持費の安いバイクライフのベースと思っている。
これなら、当たり前だけど、カスタマイズでバランスが崩れた〜!それで、さらに交換、交換… の悪循環とは、無縁ってもの!
間違っても、カスタムパーツ交換を手入れの目的にしてはならない。
走行距離が伸びたから、年数が経過したから、すっかり消耗したから、という中で、一つの選択肢としてカスタムパーツへの交換も有り得るという事。
そして、カスタムパーツに交換すれば、以前に増して高性能になるとは限らず、さらに気難しく手入れを必要とする場合も有るから要注意。
さあ、それでは、考え方を変えてみようと思うか、それとも、退屈な話だったと思うか?それは、自由な選択〜!
でも、経験から言えば、地道に付き合っているオーナー程、息が長いような気がしているのだが……

最後に、これは中型車以上の話だが、平日に休みが取れるなら、ユーザー車検に行こう!
これは、やってみればわかるが、随分と予算の使い道に違いが出るもの。
仮に、全部で5万円かかった〜!という場合で比較すると
恐らく、交換部品が何も無しというおまかせの場合とEgオイル、OフィルターにSプラグやAエレメントも交換して、まだお釣りが有るという程の差がある。
だったら、自分もユーザー車検をしてみたい〜!!って、誰もが思うだろう。
ましてや、日頃から手入れを楽しんでやっているというなら、車検だけをパスしている方が不自然なのだ!
その為には、まずは、車検場を知る事から。
都合の良い平日を休んで、社会見学のつもりで足を運んでみよう!
そして、行く限りは、少しでも前進する為に、上っ面ではなく自分が受検しているつもりで接してみる。

最寄りの検査場はどこですか〜?
二輪とはいえ、軽自動車検査場ではなく、普通乗用車が受ける検査場が窓口になる。
検査場には、検査場(検査ライン)の大きな建物の他に、国土交通省の検査登録事務所と公益法人である検査協会の二つの事務所が有る。
その違いは、申請用紙購入から税金や手数料を収めたり自賠責保険も加入出来るといった事前の準備をする場所が検査協会。
そして、準備が整い記入もされた申請用紙一切を持って、受検の受付や検査完了後の更新手続きをする場所が検査登録事務所。
この役割の違いを知った上で、それぞれを訪問してみる。
各事務所の雰囲気や手続きの手順とやりとりの様子に触れてみる。そして、検査ラインの見学。(見学コースが有る)
事務所には、手順が窓口のbナ表示されているから、一人の人を目で追ってみると何をしているかが良くわかる。
検査ラインも同様に、1台のバイクを順に追ってみるとわかり易い。
ただし、バイクの検査ライン(コース)は、数あるラインの一番端となっているから、邪魔にならない範囲で近付かないと見えないかもしれない。
そして、帰る前に忘れてはならない事〜 ネット予約の仕方の説明や税金の話等々、色んなパンフレットも貰ったし〜?
それは、折角足を運んでいるんだから、車検の申請用紙一式を買って帰りましょう!
【申請用紙】と書かれている窓口で、「二輪の継続検査書類一式を1セット下さい」と言うのが合言葉だ!
一式といっても、100円もしない。かといって、沢山買う程のものでも無い。自分だけなら、2年毎に1セットで良いわけだ。
さて、書類を買ったら、持って帰ってお仕舞ではもったいない。
既に承知済みの検査登録事務所に行き、記入例(継続検査用)に基づいて、実際に書き込んでみよう。
その為には、自分のバイクの検査証を見なければならないので、決して、落とさないように取扱わないといけないね!
記入上の注意点としては、日付や走行距離、また、点検記録簿のチェック項目等は、前もって書ける部分ではない。
ここまですると、書類を持ってラインに行っている受検者が羨ましく見える程、このまま自分も受けてしまいたい〜♪
では、目的達成! 来る前と比べれば、ユーザー車検経験値が、0ではなく、1に限りなく近づいているはずだ!
お仕舞に、検査場付近に有るカーテスター屋さんの所在を確認しておこう!
大きな看板で、既に目に留まっているはずだが、見当たらない場合は、検査場のモータース屋の方に教えてもらうと良い。
カーテスター屋さんは、検査ラインで不具合を指摘された際に、必ずや力になってもらえるハズ〜(もちろんタダではないが)
その結果、当日中に解決出来る可能性が大いに高まるわけで、遠隔地ならば、後日出直す手間を考えると賢い選択だ。

下見を済ませたなら、次は、後日、実際にやってみる番。もちろん、点検手入れもぬかりなく、入念に実施の上で!
申し込みは、検査満了の1か月前から予約にて希望日を決める。
手続きは、インターネットのサイトでユーザーアカウント登録後に予約画面で実施する。
検査時間は、平日の午前と午後に分かれているが、それぞれ予約枠の台数が決まっているので、早目にしなければ希望日が選べなくなる。
さて、受検する際には、くれぐれも忘れ物には注意する。
特に、自動車税の領収書兼納税証明書を忘れ易いから注意。家計処理上で別保管されてしまう事もあるだろう。
普段から、検査証入れに保管するようにすれば、直前で探す苦労が無くて済む。
ちなみに忘れると、住所地の役場の納税窓口か、自宅に帰るかの二者択一になるので、時間的に大変だ〜!
それと、すんなりと受検をすませたいなら、事前にカーテスター屋さんで、ヘッドライトの光軸調整をしてもらう事。
これは、かなりの高率で再検査となっているから、仮に、狂っていなかったとしても、決して損とは言えない価値が有る。

ユーザー車検は、例え、失敗?(不適合が正しいが、挫折も含めて)したとしても、バイクや書類を没収されるわけでも、罰金が科せられるわけでもない!
最悪でも、指摘された部分に対処し、後日、もう一度やり直せば済むだけの事!
しかも、そうやって確実に、ゴールへと近付くのだから、難しい事は無い。
もちろん、カーテスター屋さんに駆け込めば、何とか道が開けるだろうし、当日でも解決する可能性は高い。
百歩譲って、そんな経過で嫌になったとしても、それから、どこかのショップに依頼しても、検査手数料以外は無駄にならない!
その検査手数料だって、実地体験料と思えば安い安い!

やれやれ、維持費を安くと言いながら、何やら予算の獲り方みたいな話や、ダメ元ユーザー車検推奨とも取れる話になってしまった。(^^;
そりゃあ、タイヤ交換であっても、DIYで出来れば、ネットの激安ショップから宅配で買ってお仕舞いだから、安い!
でも、最初から、DIYで安全確実な作業なんて、誰も出来ないわけだから、各々の許された時間や条件の中で前進していけば良い。
そして、コラム『ショップとの正しい関係は?』にあるように、ショップとの相互信頼関係を築き、効果的で無駄の無い手入れを心掛ける。
もし、現状が、カスタムパーツお買い上げ先ベスト10!とかの状態では、この話とかみ合わないから、再考して欲しい。
以上の話は、決して、カスタマイズを否定しているわけではなく、ベース的とかスタートライン的な考え方と捉えてくれれば……
それと、既にDIYで何でも出来るといっても、浪費三昧でバイクをオモチャ扱いするのは止めようね〜!

 *車検事例については、こちらを参照

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