エンジンルームは、汚くても良い?


「エンジンが、どこにあるかわからない?」と言ったワンボックスカーのオーナーがいたが、それは論外として‥‥‥
否、でも、FFかFRの区別すら知らずに、ハンドルを握っているオーナーもいるのかもしれない。
そんな現実は、車の性能や品質が良くなったから生まれたわけで、TryR2にとっては逆風だ!
多少は、裕福になった現代とはいえ、その風に乗って辿り着くのは、商売ベースのカーライフに蝕まれる家計(悲)。

昔のクルマは、折に触れ語りかけてきた〜というか、問答無用でコミュニケートしてくる。
もちろん、昔は、クルマを所有する事自体が、そもそも家計などの次元を超越していたけど。
正直、嫁よりクルマを選んだ奴も身近にゴロゴロ‥‥‥
だから、必ずしも昔が良かったわけではないが、クルマを維持する事について、生活の実感があった。
具体的に言うなら、物を大切に使うといった〜そう、手間を掛けて大事に使用する習慣が当然生まれた。
綺麗に飾る文化はなかった代わりに、手洗いワックス掛けは当り前、カーカバーさえ面倒でも皆がしていたから〜
エンジンルームの隅には、軍手と雑巾が置いてあったり、トランクには、針金やらボロ毛布まで。
鉄板も塗装もエンジンも‥‥‥クルマがボロかったと言われれば、それまで。
でも、それが、ドライバーの必然だけのものだったか、愛情だったか?

今のクルマは、そうそう穴は開かないし、エンジンから白煙を噴くこともない。
その結果が必然部分の欠乏を生み、愛情部分だけの暴走を招く。
必然のない愛情?
お気に入りの愛車に個性を出してあげよう、もっと性能を良くしてあげよう‥‥‥
そうやってボンネットオープナーの存在は、デコレーションや小物の陰に忘れられてしまう。
多分、そんなオーナーは、オイル交換とDVDを天秤に掛けて‥‥‥オイル交換すら知ってないか?
綺麗な服を着せられて、焼けたアスファルトの上を散歩させられているダックスフンド。
当然、飼い主は、日傘に帽子〜 いやいや、そんなイメージとダブってきた!

もし、それは間違っていると気付いたなら?
まずは形からで良いから、エンジンルームを綺麗にしてみよう!
熱かったり、壊れそうだったり、当然、危険性もある中での作業‥‥‥出来る部分、出来ない部分〜
でも、
きっと、クルマとの何かが変わる。
もしかしたら、これからの長いカーライフにとっての大きな転機になるかもしれない。
 
<写真例>  TryR2で再スタートしませんか〜! 手入れ前後写真例へ
Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved




クルマを感じる


もし、クルマに対する手入れの必要性を感じたなら?
それは、何も今すぐにしないと危ないってレベルの話ではない。
これからのクルマとの関わりの中で、手入れを意識する必要があると感じたなら。
それだけで、クルマとのコミュニケーションは、劇的に変化してくるはずだ!
だから、全ての人がそんな意識を持てればな〜って願っている。

ところが、自分の愛車は、○百万円するとか、○百馬力だとか、ホイールが○インチだとか‥‥‥
そんな価値観でクルマと接していると、決してクルマを感じる事は出来ない!
もしかしたら、サスペンションがヘタっているのに「あのクルマより乗り心地が高級」
単に騒々しいだけなのに「パワーが出ている」
設計の規定外なのに「このクルマは、○インチなら耳を曲げて」‥‥‥なんて
こんな自分勝手なコミュニケーションをクルマに押し付けていると、一体どうなる?
答えは簡単、トラブルなんてものは突然にやってくるし、それがきっかけで愛着も一瞬で失せるかもしれない。
「色々と手を加えて、メッチャ、金も注ぎ込んでるのに〜!壊れるなんて許されへんわ〜!」
挙句に、身包み引き剥がされて、オークションで売り飛ばされるのかも?
そんなコミュニケーションでは、クルマとの関係は、金、金、金‥‥‥の関係!

ところが、本当のコミュニケーションは、そうではない!
本当に好きなら、自分勝手ではなく、相手を思いやり大切に扱おうとするもの。
だから、その為に相手の事を知りたいと思うし、だからこそ、小さな事でも感じたいって。
クルマであろうと、人間や生き物と同じように双方向であってこそ、コミュニケーションと言えるのだ!
クルマに対して、手入れの必要性を感じたって意味は、クルマに対する愛情の現われ。
本当のコミュニケーションの第一歩を踏み出したって事になる。

そのきっかけ作りとして、普段見えないエンジンルームを綺麗にするわけだ!
それが、クルマという機械の現実を見て感じる事になる。
ところが、クルマが機械であるという現実は、エンジンルームに限ったことではない。
タイヤ溝の残量だって、ホイールの汚れでさえ、クルマ自身が機械の消耗を知らせているんだ!
その気にさえなれば、クルマを感じる事は誰にでも出来る。

では、実際にはどのようにクルマを感じ、そして、どのようなコミュニケーションを取れば良いのか?
それは、まず、運行前点検から始まる!と書けば、誰もが「あほらし〜」って言うだろう。
だったら、そんな事は書きたくても書かない!もっと、簡単で誰にでも出来る方法を!
当り前だけど、クルマの機械としての仕事は、走る事。だから、走りながら感じる!
その時に、重要なコミュニケーションツールとなるのは、音と振動。
もちろん、走りながらだから、ハンドルを切ったら曲がるかとか、ブレーキを踏んだら減速するか‥‥‥
操作すべてに、異常がないか感じれるはず〜?
それは、当然、重要な事!でも、そんな事で異常を感じたら、誰だって手入れじゃなくて、修理に出す〜!

ここで感じて欲しい事は、異常とわかる以前の話!言い換えれば、多くのドライバーが当り前に走らせている状態での話だ!
そのハンドルやブレーキの事で言うなら、まず、その動きをイメージしてみよう!
幸い、今のところは、ドライブ バイ ワイヤー(運転操作が全て電気的入力で行われる)とまではなっていないから。
ハンドルを切る事でシャフトが回転し、その回転力によってタイヤの向きが変わる。
ブレーキなら、ペダルを踏む事でシリンダーの油圧が上がり、それがパイプやホースを伝わって各タイヤのブレーキが効く。
その力の流れの中では、必ず振動や音が生じているのだ!
ところが、正常な段階では、とても小さくて、しかも伝わり難いように工夫されている。
だから、ハンドルを切る手やペダルを踏む足に、そう簡単には伝えてくれない。
しかし、正しい運転姿勢を取って、オーディオのボリュームではなく、感性のボリュームを上げれば?
クルマから、何を感じられるかは、自分自身で感性を研ぎ澄まして体験して欲しい!
例えば、左後の窓を開ければ、チッチッチッと左後タイヤの石の音が聞こえるかもしれないし‥‥‥

要は簡単な事!クルマではなく、自転車であれば誰もがやっているはずだから。
仮に、タイヤの空気圧が減っていたら、パンクを嫌って凸凹を避けたり、段差ではお尻を浮かせて重心移動させたり〜
まあ、大抵の場合は、空気入れも備えてあるとは思うけど、どうだろ?
急な下り坂で、あんまり強くブレーキを握っていたらワイヤーが切れないかと心配になったり〜
それでだか、どうかは知らないけど、まだ止まってないのに途中で飛び降りて、自分の足でバタバタと止めているおばさんもいる!
いやいや、それをクルマでやってとは、決して言えない‥‥‥but!
クルマも自転車も同じ事!ドライバーの意思と力に応じて動いてくれているから乗ってられるんだ!!
もし、その関係を続けていきたいと思うなら、普段から意識してクルマを感じてみよう!
 
Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved




手入れの一歩は、保管から!


保管が手入れに相当する?
なるほど、屋根付き壁付きのガレージに停めている場合。
洗車しなくて済むから、手入れしたのと同じ効果がある〜?
それも一理あり!
だけど、それだけでは無い事を毎日の生活の中で意識出来れば‥‥‥

手入れと言えば、掃除や点検整備、そして、皆が好きなカスタマイズ等が思い浮かぶ。
それに対して、保管は、動いてはいないけど使用形態の一種。
即ち、じっと置いておくって意味での使用って事のはず?
だから、保管というと、ガレージの奥で保存しているようなイメージをもつもの。
もし、ガレージの奥に旧車を保存するなら、ガソリンや各オイル、水やバッテリー等の処置。
さらには、湿度の事、埃の事、タイヤやサスペンションへの荷重までも心配するだろう。
だから、カバーを掛けたり、スタンドに載せたり、さらには、定期的にオイル交換までしたりする。
走らせてもいないのに〜!
長期保管という中で、車へのダメージを少しでも減らす努力がなされる。

しかし、毎日の使用で駐車場に停めている事も、何ら変わりない事を忘れてはならない!
家のカーポート、勤務先の駐車場。
それぞれ、1回の時間は数時間だとしても、毎日の時間を積算すると‥‥‥
だけど、ず〜っと連続して停めている場合と、頻繁に動かしている場合とでは条件が異なるのでは?
確かに、動かす事でリセットされるような部分や要素もあるのは間違いない。
例えば、オイルやグリス等は、作動する事で油膜を作り直すから潤滑切れは起きない。
ワイパーゴムのようなリップについても、作動する事で癖づかなくて済む。
ベルト類やタイヤの変形部も同様に考えられる。

ところが、そうではなく、確実に累積されてしまう事もある。
例えば、ダッシュボードの日焼けはどう?
何もダッシュボードに限らず、内装すべてに言える事だけど〜
これは、動かしたからってリセットされるわけではない。
動いている時も進行するわけだけど、任意の方向に走るだろうから、その間は特に問題なし。
それが、いつも同じ位置や向きで駐車していると、一定の方向ばかり直射日光を受ける可能性が生じる。
日焼けは、夜間は関係ないから、勤務先での駐車の仕方が問題となるわけだ。
また、傾斜地での駐車は、どうだろう?
前後や左右に傾斜がある場所での駐車の影響は?
エンジンオイルが片寄って、エアが噛む程の勾配はないとは思うが‥‥‥
ただ、足回りへの偏荷重という面で、影響がゼロとは言えない。
特に、前後左右の勾配が組み合わさっている場合は、要注意!
その場合は、一輪のみに過大な荷重が加わる状態となっている。
その為、アームやメンバーのブッシュやマウント類、そして、スプリングやショックのシール、さらには、タイヤ、ハブベアリングまで。
もし、この状態で、ある程度の長期の駐車と重なれば、短期的なトラブルの発生に繋がるかもしれない。
もちろん、一般的には、累積の結果によって長期的に顕在化してくるものだが‥‥‥
この場合なら、平地に停めているのに何となく片方が沈んでいるようだったり〜
他にも条件は、限りなく有る事だろう。恐らく、百台百様!
スペースの半分が舗装で残りは土とか、半分は屋根付きとか、片方が道路面や工場とか‥‥‥etc.

もうお分かり頂けたと思う。
要するに、ワンパターンで駐車しなけりゃ良いわけね〜!?
今日、頭から停めたから、明日はお尻から〜〜どう?
否、そうとも限らない!
例えば、直射日光に対してなら、後部ガラスにフィルムを貼って、その面を向けて停めるのがベター。
もちろん、建物の陰があるなら、それに越した事はない。
それと、停め方だけじゃなくて、カバーを掛けたり屋根を作ったり、床を舗装したり‥‥‥
車にとって、より良い環境にしてあげるという基本を忘れずに〜!
また、発進時に暖機運転があるように、駐車時にも冷機運転が必要かもしれない?
電動ファンが最大に回りながらのエンジン停止は、確かに抵抗があるもの。

以上のとおり、保管が手入れというのは、予防的な意味での事ではある。
保管だから、しっかりと睡眠時間を取って、免疫力を高めておくような感じ??
確かに、長期保管には、免疫力を高めておかないといけないだろう。
でも、毎日の使用の中での保管だから?
正しい姿勢とか健康的な住環境といった‥‥‥寝る事に関連付ければ上質な寝具、今なら、流行の安眠枕って事ね!
  
Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved




普段から出来る手入れ


クルマの手入れが、販売店や修理工場からの案内まかせという事では、オーナーの資格が問われるってもの。
日頃、洗車、ワックス掛けと手入れと言えば、外観とばかり思っていたなら‥‥‥
これを機会に、否、今すぐ行動に移して欲しい!
健康診断で、容姿や洋服の話題ばかりで触診もしない医者。
「奥さん、まだまだ高く売れますよ^^^^」
失礼!こんな話が、あれば大変な事!
でも、普段、愛車がそんな目に遭っているのかもしれません。

では、今までの手入れと違って普段から出来る手入れとは、一体どういった事をするのでしょうか?
それは、何も難しい事ではありません‥‥‥むしろ、とても簡単!
しかも、無理に自分でする必要もないし、忘れずに意識さえしておれば大丈夫〜♪
ただ、その意識という部分が重要〜〜すなわち
普段から出来るという言葉の本当の意味は、普段しなければならないという意味でもあるのです。

それでは、結論を急ごう!
とにかく、簡潔に憶えてもらいたいから‥‥‥
意識すべき項目は、2つ!
エンジンオイルの交換とタイヤ空気圧の調整の2点。
点検とか難しい表現は無し!
オイルは必ず汚れているから交換すれば良いし、空気は必ず減っているから足せば良い。
ところで、ここで言う普段に対する逆の際、要するに特別な時とは何か?
それは、いわゆる整備工場での定期点検整備作業の事を指している。
例えば、2年に一度(乗用車)の車検整備であり、これは、問答無用に全てのクルマが受けているハズ。
大体、2年で1万キロ程度しか走行しないクルマであれば、たかだか消耗なんてしれたもの!
車検時といえども、過剰整備にはなっていないだろうね〜?
まして、その間の手入れとなれば‥‥‥
と真実思うわけだが、その中で、この2点だけは譲れないという話だから。
話が戻るようだが、この2点の重要性について、
丸いタイヤが付いてこそのクルマ、そして、エンジンが有るから走れるクルマになる。
エンジンとタイヤは、クルマにとって1〜2を争う重要な構成物だから、他に理由なし!

仮に2年で1万キロ前後までというクルマであれば、年に1回(5000kmぐらい)忘れずにエンジンオイル交換を!
作業は、行きつけのガソリンスタンドでも、用品ショップのピットでも、もちろんディーラー工場なら言う事なし。
さすがに、タイヤの空気圧調整は、もっと頻繁に〜!
欲を言えば、月に1度は‥‥‥空〜満タン給油を繰り返している場合なら、給油の都度って感じ?
注ぎ足し給油を適宜されている場合なら、2〜3回に1度は忘れずに。

もし、走行距離がもっと伸びるって事なら、当然、オイル交換の回数は比例的に増やさないといけない。
ましてや、車検毎に4〜5万キロ走るって使い方は、お世辞にも大した事は無いなんて言えません!
では、もっと項目が増える?
否、1つ増えるだけ〜♪
それは、12ヶ月定期点検整備(義務ですが)を進んで受ける事!
車検の無い年にも、必ず12ヶ月定期点検整備を受け、準ずる内容でしっかりと手入れをしないと〜
使用中にどんなトラブルが発生しても不思議ではない。
これは、耐久性やトラブル予防といった先の事や確率の問題として、パスして構わないのか〜?
実は、普段の燃費や快適性などという日常生活に大きく影響しているのだ〜!
もちろん、何よりも安全性や信頼感が唯一得られる機会!

ところで、エンジンオイル交換をDIYでやるって話が抜けてますが〜?
そうでしたか〜! 実のところ、あまり頭になかったようですね〜♪
否々、オイルの状態を確認するのは、大変良い事ですよ〜!
では、その事については、from BBS に載せておきましょう!(^^)
でも、交換作業自体は、消去法でいけばリスキーだけしか残らないのかも?
年に1回の交換とした場合、費用の差って微々たる事。
実は、ガソリンスタンドのSSや用品店のピット等とプロ整備を書くには、それなりの訳があるのです。
普通、エンジンオイル交換作業をする際、車体下部からオイルを抜き取り、ボンネットを開けて給油。
という事は、プロの目が車体下回りとエンジンルームの両方に注がれるわけ!
まあ、作業者の技量にもよるけど、余程の異状であれば気付く可能性もある〜
「特に、変わったところは無いよね〜?」なんて、声を掛けれる雰囲気ならもっといいのかも?
万一、上抜き(ポンプ吸引)だとしても、エンジンルームは目に入るハズ〜

な〜んて、他人の力を旨く利用しようという‥‥もとい
プロの作業とDIY、それぞれのメリットを融合し最大限の成果を目指すのが、TryR2の姿勢!
しかも、やるやらないは、個人の意識ひとつ!
特別な装置も場所も要りません〜〜♪
Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved




見ただけでは、わからない!


手入れの基本は、点検?否、掃除だって言う方もいるだろう。
それは、汚れたままではその部分がどういった状態になっているかわからないから。
しかしまた、いきなり掃除してしまったので、不具合箇所が見えなくなってしまう事も。
前者は、錆やクラックの見落としに繋がるし、後者の場合は、オイル漏れや水、ガス漏れといった状態が消されてしまうかも。
だから、正しくは、点検には掃除も必要と言った表現になる。
要するに、点検は、手を使わずに目だけで出来るものではないし、掃除もガムシャラに綺麗にするだけなら手入れとは言えない。
仮に、そんな中古車が並んでいるなら、何もせずに現状有姿とされている方が正直で良い。

クルマにとって有益な点検は、整備作業が伴わなくても点検作業と言った方がベターなものなのだ!
実際に、定期点検などで各部分を一つ一つチェックすると大変な時間と体力を要するもの。
それは決して、10分や15分といった時間ではない!
走行テストを別にしても、目だけではなく体の全てを使ってクルマと接する。
大袈裟な〜って言うべからず、運転席に座って操作するからってだけじゃない!
例えば、足回りのガタの有無を確認するなら、タイヤに両手を掛けて猿が枝を揺するように全体重で押したり引いたり。
とにかく、力も五感も‥‥‥否、六感だ!
この六は、勘ではない〜!
手を使って点検する際には、ざらついているとか濡れているといった手触りや力を入れての硬さ加減や反発力、そして振動の具合、さらには、手探りといった中での形状認識、等々、実に様々な情報を得ている。
それを一言で触感として、さらに、温度の状態もチェックしている〜
サーモスタットが入ってない〜?とか、エアコンにパンチが無いとか‥‥‥
だから、これを含めて、六感でも足りないぐらいだ!
えっ?味覚は何に使うって?
ガソリンが、レギュラーかプレミアムか?‥‥‥冗談!これは、問診して下さい。というか、自分のクルマならわかる。(騙しスタンドが有れば話は別)
本当の答えは、冷却水の添加剤の判別。LLCなら甘くて、防錆剤なら苦い。もちろん、飲むんじゃないから。
ついでに嗅覚?クラッチの焼けとか、排気ガスの状態とか‥‥‥
いい匂いって、テールパイプでHCを嗅ぐのが趣味の奴もいたけど、COも出ているから注意!

そして、さらに重要な事は、その作業の根底となる「手入れをする時の気構え」だ!
良いという前提で眺めたとしたら、見つかる不具合も見えなくなってしまう。
程度が良いな〜ではなく、不具合があるはずだ、起きつつあるに違いない!
そういった疑いの目で見てこそ、異状は、浮び上がってくるものだ!
さらに、動く部分なら動かしてみて、力が加わる部分ならそれに応じた力を加えてみて。
そして、見えない部分は、ライトや鏡、手探り、或いは取り外したり、分解したり‥‥‥
もちろん、その為には、構造やメカニズムに精通しておくことが大前提なのは言うまでもない。
最後に、見ないよりは見た方がましなようだけど、逆に中途半端に見た事でかえって判断を誤るケースも良くある事を書き添えておこう。
 
<写真例> 見ただけでは、わからない!
一見残量OK!って感じだが、低年式車なので 分解確認 してみると〜?

1枚目の写真、アウターしか見えてないと言う無かれ、大体こんな感じで残量他OKとされている。
ところが、この事例は、目視では、点検穴を覗いてインナーを確認しても、全くわからなかった!
そもそも、点検穴や周囲から覗いた程度では、残量の確認がせいぜいってところ。
最初、タイヤ装着状態での引きずりのチェック時には、左右差を感じなかった。
ところが、タイヤ無し状態では、明らかにこの左が重く感じたわけです。
普通、タイヤ無しで回してみるのは、ドラムブレーキの場合じゃないですか?
それは、ディスクは、自己サーボ(倍力作用)がないから、綺麗に擦ってるハズって。
確かに、タイヤが無いと力がいるし、プレートの少しの汚れ(薄い錆とか)でも変化する。
だから、回したところで、わかったようなわからないようなって感じで終わるもの。
ところが、時には、このようにはっきりと違いを感じる時があるのです。
その上で、さらに分解点検をすれば、探究心も目配りも違って当然。

愛情の無い点検作業では、そんな思い込みや無駄って気持ちが支配しているのかも〜?

Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved




点検整備をするために……


普段から出来る手入れの続きに、定期点検整備が有ると思うのは甘い考えかも?
確かに、〈点検整備記録簿〉 を眺めてみるとイラスト入りの平易な言葉で書かれている。
しかし、これを見て、イコール、点検作業、或いは、手入れ整備が簡単と思うのは、実は大間違いなのだ!
では、何が大間違いなのか?
それは、現在の 〈点検整備記録簿〉 は、作業内容のユーザーへのわかり易さが前面に打ち出されているから。
この背景には、不明瞭な整備料金の請求問題による車検離れや行政への不満等を防ぐ狙いがあったはず。
以前(昭和の頃?)は、確かに、多数の定期交換部品や細かな調整項目等が、難しい記載で列記されていた。
その結果、ほぼ体感出来ない作業成果を義務的に受入れ、理解出来ない明細で高額な整備料金を請求されていたのだ。
ともあれ、車の性能や品質の向上と相まって、簡単明瞭となった記録簿では、高額な請求は難しくなったに違いない!

では、本題に戻って〜
そうして記録簿の記載を簡素化したが為に、各項目を構成する細かな事項や点検すべき状態、等と言った点検作業の手掛かりとしての内容が省略されてしまった。
とは言え、本来、点検整備は、点検基準書に基づき実施されるもので、記録簿は、あくまでも結果を記録し残す為のもの。
正しい点検整備をする為には、点検基準書が記載された各車種毎の整備解説書が欠かせないわけだ。

「ちょっと待って下さい!それなら、プロと同じ次元じゃないですか〜!?」 そんな声が聞こえたような〜
しかし、考えてみれば、1台の同じ車です。そこにプロと素人の差、甘え等と言ったものは存在しない。
素人整備だから、人ごみや高速道路は念のために走らないとか、他人は乗せない等と条件は付けられるものではない。
同じ車である以上、公道を走る要件は満たさなければならないのだ!

それでは、愛車手帳(愛車の手引き等)に簡単な点検と手入れの仕方が記載されているのは、なぜ?
それは、プロの点検整備を補う意味で実施を推奨しているから。
しかし、そのプロと言えども神様ではない。
事前に不具合を必ず見つけられる保障など有るはずもないし、点検までの間に酷使される場合もあるはず。
だから、最も車に身近な運転者自らが車の状態に留意する事は、当然の役目であって、その為の手引き。
すなわち、定期的にプロの手入れがなされている前提での愛車とのコミュニケーションと理解しておくべき位置付け。
仮に、その程度の次元での点検手入れで車検を受けたとしても、「その時、受かっただけ」と言っても言い過ぎではない。

真の点検整備とは、基本となる自動車工学を理解し、その機種固有のメカニズムにも精通した現場経験豊富なメカニックでしか成し得ないもの。
しかも、設備や資料の整った工場の管理組織下において…… 要するに認証工場や指定工場という事!
ところが、そのあるべき姿に疑問符の付くケースが散見される事は、より大きな問題であり、TryR2誕生の背景でもある。

TryR2では、プロの手入れを尊重しつつ、同時に、無理や無駄のないDIYによる手入れの可能性も求めている。
それぞれが、愛車のベストコンディション、或いは、維持におけるベストコストパフォーマンスの為に、最善を尽くせるように。
その為には、プロには、プロの名を借りただけの怠慢作業をさせず、常に緊張感を持って誠意ある作業をしてもらう事。
また、DIYでは、そのレベルや立ち位置を正しく認識し、プロの手入れを補完出来るような効果的な作業をする必要がある。
少なくとも、プロの足を引っ張るような間違った作業や無意味な作業は、避けなければならない。
一言で言えば、中途半端な資料や知識、技術で滅多やたらといじくるのは良くない!って事。

ここで、話がスタートに戻る〜
〈点検整備記録簿〉 によって、点検整備が出来るか? 言い換えれば、それをしたと言えるか?って感じ……
例えば、[ファンベルトの緩み及び損傷] という項目について
しかし、現実には、クーリングファンは電動式がほとんどで、その名称すら曖昧なものとなっている〜
さて、ファンベルトが緩んでいれば良いのか? それとも、張りきっていれば良いのか?
正解は、適度に張っていれば良いという事だが、適度な緩みとは似て非なる事。決して、緩みではない。
また逆に、キチキチ、ピチピチ、キンキン、パンパン?に張りきっているのも間違い。
しかし、この張り具合は、どの部分を押すかによって、状況や感覚は異なるもの。
たまたま、手の届く部分を押してみたら、キンキンに張っているかも?でも、それが、良いか悪いかは、一概に言えないのだ。
それは、ベルトを押して確認する部分が、メーカーによって機種毎に指定されているから。
その部分を確認もせずに、適当な場所を押すのは正確ではない。
さらに、適度な張りと先に表現した事は、決められた力で押した時のたわみ量が、数値範囲で決められているという事を簡単に表現したわけ。
すなわち、機種毎にメーカーで指定された部分を指定された力(指定された方法)によって確認しなければ、正しい点検は出来ないという事。
ベルトの張り調整用のプーリーが目に付いたからといって、ギリギリとむやみにきつくしていると、ベルトの寿命はおろか補機類のベアリングまでダメージを与えかねない。
以上、ダラダラと長い説明も、[緩み] 一つについて、簡単に書いただけ。
まだ、調整作業の注意点(特に、オルタネーター本体の取付位置を動かす場合)や損傷の意味(劣化の様子や経過等)には、触れていないから。

結論を急がねば!
簡素化された 〈点検整備記録簿〉 の各項目には、同様に膨大な裏付けの知識が求められている。
さらに言えば、簡素化された項目以外の部分にも、同様に厳しいプロの目配り気配りが行き渡ってこその点検。
そして、その結果、必要な整備作業が把握出来るという事。
点検と言うから、その点だけを点々と見れば良いという意味では、決してない!
全体の作動や調整に問題が無さそうに思えても、一つ一つに掘り下げて、しっかりと隠れた不具合の兆候を見つけなさいという意味。
プロは、知識も経験も圧倒的に違う。否、五感からして、全く違う!
「こんなもんやな〜!」と言いつつ、全てを理解し計算し終わっているから …… もう少し良く出来るけど、その為には、○○作業で△△費用が掛かり、その効果が□□程度しか続かず、これで良しとした場合は、××リスクが考えられるけど、その可能性は◎◎ぐらい…… で、口から出る言葉。

とにかく、信頼できるプロ、ショップを見つけよう!!
そして、念のために、自分で出来る事で、プロに緊張感を与えよう!!
その最も効果的な方法は〜? 難しい事をしなくとも エンジンルームのしっとり手入れ で良いはず。
それと、整備手帳のケースの中で、記録簿をきちんと時系列に管理しておこう。
付随して、失効した保険証券や不要な領収書等は、取り除くなり処分し、結果として、記録簿を大切にしている姿勢を示せるわけ。

愛車の定期点検をする気が有るなら、その前に、奥さんと子供の自転車の手入れをしてあげた方が10倍良い!
空気圧調整やチェーンの給油、ブレーキゴムの当たり調整や交換等、やれば良くなる事は山ほどあるから〜!
ただ、自転車の手入れを簡単に考えて良いものではないが……

 → from BBSの <しっとり手入れを!> 参照。
Copyright  DIYヘルパー  All rights reserved