まずはバイクを知ること 3/3
友達もバイクに乗っている場合なら、無理の無い範囲でお互いに取替えて乗ってみよう。
いよいよ、走行フィーリングを体で感じる段階まで進む事が出来る。
お互いに大切なバイクだから、面白半分に乗り回すっていう事ではなく、お互いに勉強しようって。
何も、無理に小回りUターンとかをする必要も無く、直線で50メートルでもいい。
それでも、発進や、加速、減速、停止とする中で、沢山の情報が体感出来るから。
エンジンの力、クラッチの断続のフィーリング、シフトの硬さストロークの量、前後サスの硬さや動き具合にバランス、さらには、ブレーキの効き具合。
ちょっと、体重移動させたり、ハンドルに入力すれば、運動性能の片鱗まで伝わってくる。
この程度なら、お互いに嫌な思いをしなくていいはずだから、大いに勉強しあうべきだ。
よく職場などでの訓練において、「習うより慣れよ」って言われると思う。
それは、体で覚えた事が知識を補ってくれるから、効果的に学習出来るって事なんだ。
例えば、自転車の練習時、何の知識もなくても、言われたままにペダルを踏んで前に行こうとする。
その時、後ギヤにワンウエイクラッチが有って、その作用で前向きに力が加わったら後輪に駆動力が伝わるなんて、誰も知らないし教えてももらわない。
でも、それを体得している人に、ワンウエイクラッチとは、自転車に使われていると説明したら、すぐにどんな事かがわかる。
体で覚える事がすべてではないが、知識の裏付けとなりよく理解できるし、大きな憶え違いもしない。
しかも、知らない部分を推測で補って、知識を広げたり深めたりする事も自然と可能になってくるものだ。
しかし、時には、思い込み違いって事が起きるのも事実。
R2とは、そういった不確かな部分を無くそうとしているのだから、知ったつもりではすまない。
プロでも、どうかな?っていうレベルだから、自分自身では、辿り着けないかもしれない。
でも、好きなバイクの為なら、プロ以上の志も持てるだろうし、愛情あればこそ!
病院で、子供に代わって医者へ説明する母親をイメージして欲しい。
母親は、医学は知らなくても、普段の子供の事なら誰にも負けないぐらい知っている。
その愛情には、時として、医者を変えることだっていとわない強さがある。
自分のバイクというものをしっかりと知る事は、TryR2の実践であると同時に、原動力でもあるのだ。