まずはバイクを知ること 2/3


色々見てきたバイクと比べてみて、何か感じるものはあるのか?
同じような部分が汚れたり、錆びたりしているだけで、大差が無いって、それだけ〜?
特徴的な状態は、見当たりませんか〜?例えば、自分のだけサイレンサーの継ぎ目が真っ黒だとか。
それなら、そこの部分で普通以上に排気が洩れているってわかるだろ。
恐らく、その部分の締付けバンドがガスケットのヘタリで緩くなっているに違いない。
また、自分のバイクが妙に傾いている事に気付いたなら、サイドスタンドの取り付けが緩んでいるのかもしれない。
そんな風に、?が付いた部分をさらに調べていけばいいし、?が無いっていうことなら、もっともっと見ていく必要があるだろう。
色んなバイクを沢山観察するって事は、バイクってメカがどんなものかっていう最もベーシックな部分を身につけているわけ。
知識とかではなく、体や感覚で身に付けている基礎固めみたいなものだ。
間違っても、自分のバイクは程度が良いって喜ぶ事が目的ではないから!

それでは、見るって事と同じく大切な事に、「触ってみる」という事がある。
これは、どこでもってわけにはいかない!
他人のバイクを触るのはご法度、もちろん、見るのも遠慮してって事にはなるだろうけど‥‥‥
展示場のあるバイク屋さんで、触ってもいいですか?って一言断った上で丁寧に。
この目的だけでバイク屋に行くのは、気が引けるかもしれないけど、良いバイクがあれば友達に勧める事も出来るからね!
ブレーキレバーやクラッチレバーを握ってみたり、ハンドルを左右に動かしてみたり。
エンジンを掛けれるデモ車や特選車等が用意されている場合は、もちろん、試させてもらう。
エンジンの掛かり具合、スロットルに対する反応、吹き上がり、そして、その時の音や振動の度合い。
エンジンにも色んなタイプや排気量があるので、それぞれに、音も振動も違うはず。
出来れば、感じた事を質問してみよう。「これって調子良いですか〜?」とか
すると、「これは絶好調ですよ!普通はもう少し鈍いから‥‥」なんて、より詳しい手がかりが得られる。
上手くいけば、またがったり、サスペンションをバンプさせれるかもしれない。
その時には、クシュクシュという音の具合とか、フロントフォーク摺動部分のオイルの付着具合。
フロントブレーキをキュッと掛けた時のフロントフォークの沈み具合など、しっかりと見ておく。
そして、沢山の種類を経験する中で、正常といっても色々な個性があるのがわかってくる。
さらに経験を積んで、個性と異常の区別が付くようになれば言う事はない。
さて、バイク屋さん巡りは、プラスになったかな?
何より、自分のバイクは、程度が良い方なんて、お気楽モードは消えてくれたかな?
上には上があると言うか、新車時の性能は、さらに高いところにある事を知るのは大切だ。

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