普段は何を見れば 1/5

何にでも言える事だけど、不具合っていうのは早目に手を打つのが簡単に決まっている。
当然、それに要する手間も費用も安くつくのは当然だ!
では、どうすれば、早目に手を打つ事が出来るのか?
まず言える事は、当り前だけど乗りっ放しではいけないって事。
乗りっ放しだと、とにかくトラブルは突然にやって来ては、段取りを狂わせてくれる。
トラブルだから仕方ない?と思えばそれまでの事だけど、これでは常に不安と隣り合わせ。
トラブルの多くは、事前に防げるというか、それは、トラブルではなくて、自分が招いた結果だ。
いきなり厳しい話になるが、それには理由がある。
何も、一朝一夕にトラブルの芽をあぶり出すような鋭い目を求めているのではないから。
簡単な事を怠らずにする事が、変化を防ぐと共に、変化を知る唯一の方法。
いよいよ、その方法について、話すことになる。

飛行機のパイロットが、フライト前にコクピットの計器をチェックする。
それは、格好いいイメージだけど、乗り込む前に機体を見て回っているのは、真実の姿だ。
チームが見てくれているとはいえ、飛ばすのはパイロット!
万一の時に、「何が起こった!」って叫んでも、誰もスミマセンって謝りにも来れない。
だから、タイヤの空気圧を触って確認したり、翼やエンジンコンプレッサーを覗き込んだりしている。
それで何がわかる?って思うかもしれないけど、見ただけって自己満足や安心感だけではないはず。
当然、鍛えられた目が、異常やその前兆を捉えるに違いない。
さらに、見ていない不安は、万一の時の判断をも狂わせかねない。
もし、見ていなければ、「そんな事が起こるはずがない!」っていう判断さえぐらついてしまう。
幸いバイクは、何もかもが良く見える!走りながらでも、見ようと思えば色々見れる。
しかも、その多くは、機械的にダイレクトに動いているから、全体を目で追う事も可能だ。
ただ、チームワークってものじゃないから、ライダー自身の100%自己責任になる。

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