普段は何を見れば 3/5
一番目のタイヤについては、作業の順番上で後回し。
次はブレーキ、普段の点検なら、ブレーキレバーの付け根にあるマスターシリンダーから、ブレーキホースを辿ってブレーキキャリパーまで、オイルが洩れてなければ良い。
ハンドルも左右に引っ掛かりなく端まで切れればOK!特に問題となる事はないはず。
でも、左右で重さが違ったり、引っ掛かるような場合は、ハンドルとタンクとの隙間付近のワイヤーや配線の様子をチェックする。
ハンドルの動きに応じて、スムーズに伸びたり、逆の向きでは、スムーズにたわむのが正解。
クラッチがワイヤー式のバイクなら、クラッチワイヤーは硬いチューブで覆われているから、特に注意して動きを見よう。
いよいよ、エンジン関連の順番だ。大事なポイントは、エンジンのかかり具合!
そして、燃料の量は給油するからOKとして、燃料コックの位置〜
もし、前回の走行時に、RESにしてあるなら給油後に戻し忘れないように。
次に、スロットルの作動とクラッチの作動の具合。
さて、エンジンの掛かりが悪い原因は、スターターモーターの回る勢いが弱い場合が多い。
これは、バッテリーの消耗が一番の理由だから、早めに交換しておくのがベター。
重量バイクで押し掛けなんて、嫌だもんね!
でも、エンジンが掛かって暖機が出来てからでも、まともに吹き上がらないとか、アイドリングが効かない(手を離すと止まってしまう)って場合なら、キャブレターやプラグ等の点検も必要だ。
スロットルの作動は、クルッと回って、パチンッて戻るかって事。スムーズに開いて、スムーズに閉じればOK。
また、開き始めの遊びが大きいと、スムーズなスロットルワーク(回転調整)が出来ないので、ギクシャクした運転になりやすい。
遊びの調整は、その程度ならグリップ部で出来るはず。
アウターチューブについているアジャスト部のナット(樹脂のダイヤル状のもある)を緩めて、対するアジャスターを緩める方向に回してアウターチューブを長くするわけ。
その分、遊びが小さくなるから、グリップを回して確認し、良いところでナットを締めて固定すればOK。
別にこれで、維持費がどうのこうのではないけど、乗り易くなるんじゃないかな?
問題は、クラッチの作動!クイックイッと楽にレバーが動くかな?
ギシッギシッて感じなら、これは、今すぐに手入れが必要〜!レバーの部分をし〜っかりと見て欲しい。
レバーの付け根のボルトの部分が、赤く錆始めていたり、ワイヤーまで錆びている場合もある。
こんな部分には、CRCよりも潤滑性や耐久性の高いスプレーグリスを注そう!
ワイヤーにスプレーする場合は、アジャスター部の切り溝の位置を上にすれば、内部に吹き込み易くなる。
スプレーが済めば、切り溝が真下になるように位置を調整し直さないと、雨水が浸入してしまう。
また、ワイヤーエンドの太鼓部分でほつれが出ていないかチェックし、もし、1本2本と切れていたなら、すぐにワイヤーを発注しに行かなければならない。