綺麗にする意味
2/3
手入れ好きって人も、ワンパターンでするのではなく、ちょっと考えてみて欲しい。
昔、工員さんは、油を浸したウエスで大切な機械を磨き上げていた。
今は、便利な事にスプレー類が安価に色々とある。
何もパーツクリーナーで綺麗にせよってわけではない。
確かに、パーツ単位でとことん綺麗にする場合は、部品洗浄台代わりに使える。
しかし、バイクのあちこちに、これをぶっかけるのは良くない!
使用説明にあるような事は、当然として、それ以外にも、落とした汚れを細部に浸透させてしまったり、必要な油脂分まで取り去ってしまう事にもなるから。
それでも使用する場合は、洗い流す汚れをすぐ下側にウエス等を当てる事でその場で吸い取る事。
間違っても、どこかに流れながらその部分も綺麗になれば〜?なんて考えるべからず。
見えない部分を適当に解釈してしまう行為こそ、TryR2が取り除くべき汚れだ!
そして、汚れが取り除かれたなら、必ず、その部分に適した油分を補う。
これを怠ると何をしているかわからない事になる。
まさに、人間の自己満足、機械は丸裸にされて放り出されたようなもの。
作動部分なら、条件に応じた各種グリス類。
そして、フレームやスイングアームの表面、ボルト等といった潤滑とは関係ない部分であっても、シリコンスプレー(潤滑、保護、離型剤)でコーティング。
場合によっては、CRC(浸透性潤滑剤)と使い分ける。
そして、大事な事は、コーティングといっても吹き放なしではなく、拭き取る事。
余分な油脂分は、埃を呼んだり、ついには湿気を呼ぶ事になるから。
日頃から各所に手を入れていると、クリーナー類を使う機会はなくなってくるはず。
シリコンスプレーやCRCを吹きかけながら、ウエス類(ウエス用のロールペーパーがお薦め)で拭き取っていく感じ。
その作業の中で、異常がないか隅々まで点検されるわけ。
だから、点検作業の結果として、綺麗で艶やかなバイクに生まれ変わる。